大阪医科薬科大学病院にて警備ロボット「SQ-2(エスキューツー)」の本格運用が開始　病院施設としては全国初の導入

2025.08.05

学校法人大阪医科薬科大学（大阪府高槻市、理事長：佐野浩一）と、SEQSENSE株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役：中村壮一郎、以下SEQSENSE）は、2025年8月4日(月)から「大阪医科薬科大学病院（院長：勝間田敬弘）」にて、自律移動型警備ロボット「SQ-2」の本格稼働を開始いたしました。病院施設としては全国で初めての導入となります。

SEQSENSEは「世界を変えない。」というミッションを掲げ、深刻化する働き手不足の解決策として、自律移動型ロボットの開発・製造・サービス提供を行っています。現在は自律移動型警備ロボット「SQ-2」を中心にサービスを提供しており、2019年のローンチ以降、日本全国でロボットを導入し、警備現場での実績を重ねています。

今回の導入により、大阪医科薬科大学病院では、巡回・立哨業務、および案内業務においてSQ-2を活用します。これにより、広範囲にわたる警備業務を効率化し、施設全体の警備員の負担軽減に寄与します。

【SQ-2が担う業務】

■巡回・立哨

警備員が操作監視パソコンから巡回開始を指示すると、SQ-2は指定されたポイントを自律的に移動し、巡回を行います。また、スケジュール設定に基づく定時巡回も対応しています。巡回が完了すると自動で充電ステーションに帰還して充電を行います。

大阪医科薬科大学病院では、SQ-2がエレベーターと連動し1階から4階の巡回を行います。診察日は夜間、休診日は終日稼働し、広範囲にわたる警備を実施します。

■音声アナウンスによる案内

SQ-2は診察時間中、1階で立哨を行いながら音声アナウンス機能を使用して、来院者への案内業務を行います。音声通話による問い合わせ機能も組み合わせることで、初めて来院される方も迷わずに行きたい場所に行けるようサポートします。

■検知機能

SQ-2には、倒れている人を検知する機能が搭載されており、巡回中や立哨中に倒れている人を発見すると、直ちに操作監視パソコンに通知を出します。

大阪医科薬科大学病院では、この機能を活用し、異常事態発生時には警備拠点に設置された操作監視パソコンのアラートを通じて、警備員が迅速に現場へ急行します。

さらに、夜間の巡回時、SQ-2は人物検知機能を使い、院内の指定されたエリア・時間帯に人がいるかどうかを確認します。人が検知された場合は、操作監視パソコンに通知を出します。これにより、夜間のセキュリティを強化し、異常事態の早期発見と迅速な対応を可能にします。

【警備ロボット「SQ-2シリーズ」について】

SQ-2は、3次元センサー技術・自己位置推定アルゴリズム・リアルタイム経路計画アルゴリズムなど高度なテクノロジーを駆使することで生まれた自律移動型の警備ロボットです。

独自の3D LiDAR※を搭載しており、警備対象物件の詳細な3次元マッピング、歩行者などの動体検知と回避が可能です。

立哨・巡回・来院者対応といった警備業務の全面的あるいは部分的な代替を行うことで、施設の管理コスト削減に貢献します。

さらに、SQ-2は定期的な遠隔アップデートにより、新機能の実装や不具合解消を行うため、常に最新の状態でご利用いただけます。

今後もSEQSENSEは働き手不足や生産年齢人口の減少といった社会課題への解決策として、実務利用できるロボットの社会実装を進めてまいります。

※物体の距離や位置を3次元的に測定する仕組み。

◇大阪医科薬科大学病院

所在地：大阪府高槻市大学町2-7

URL ：https://hospital.ompu.ac.jp

◇学校法人大阪医科薬科大学

医学・薬学・看護学の3学部を有する「大阪医科薬科大学」を中核に、「大阪医科薬科大学病院」、「関西BNCT共同医療センター」、「健康科学クリニック」、「高槻中学校・高等学校」など、先進的な医療・教育機関を展開する総合大学・学園。高度な医療人の育成と研究推進に加え、地域社会への包括的な医療支援にも力を注いでいる。

所在地：大阪府高槻市大学町2-7

理事長：佐野浩一

URL ：https://www.omp.ac.jp